ハヤシ歯科レポート

歯並びが呼吸と姿勢に与える影響とは|大人の矯正治療の本当の価値

「歯並びは見た目の問題」とお考えの方も多いかもしれません。しかし近年の研究では、歯列不正が呼吸機能や全身の姿勢バランスにも深く関係していることが明らかになってきました。

例えば、上顎が狭い方や、出っ歯・開咬(上下の歯がかみ合わない状態)の方は、鼻呼吸がしにくく、口呼吸が習慣化する傾向があります。口呼吸は乾燥による虫歯・歯周病のリスクだけでなく、睡眠の質低下や免疫力の低下にも関与します。
また、噛み合わせのズレが体の重心や頚椎の歪みにも影響を与え、肩こり・頭痛といった慢性的な不調を招くケースもあります。

※出典:日本矯正歯科学会「矯正歯科治療」
https://www.jos.gr.jp/about

ハヤシ歯科では、目立ちにくいマウスピース型矯正装置を用い、審美性と機能性の両立を実現。見た目以上に“生活の質”を高める治療として、大人の矯正治療をおすすめしています。


フッ素の力でむし歯予防

むし歯予防に効果的な「フッ素」は、多くの歯科診療で使用されています。
ハヤシ歯科では、お子さまから大人まで幅広い患者様にフッ素を活用した予防ケアを提供しています。

フッ素とは?

フッ素は、歯の表面を強化し、むし歯の原因となる酸に対する耐性を高める成分です。自然界にも存在しており、歯科治療では専用の濃縮フッ素を使用します。定期的なフッ素塗布は、歯の健康を維持するための効果的な予防策のひとつです。



フッ素の効果と対応症状

効果
1. むし歯予防
歯の表面(エナメル質)を硬くし、むし歯菌が作り出す酸から歯を守ります。

2. 再石灰化の促進
むし歯の初期段階で失われたミネラルを補い、歯を修復する働きがあります。

3. むし歯菌の活動を抑制
フッ素はむし歯菌の働きを弱め、菌の増殖を防ぎます。

対応症状
• むし歯になりやすい方(特に乳歯や生えたばかりの永久歯)
• むし歯の初期段階
• 歯磨きが不十分になりがちな方(特にお子さまや高齢者)

どのような患者様におすすめ?
• お子さま
成長期の歯はむし歯になりやすいため、定期的なフッ素塗布で予防が大切です。
• むし歯リスクが高い方
甘いものをよく食べる方や、歯磨きが難しい方には特に効果的です。
• 高齢者
唾液の分泌が減少し、むし歯になりやすい方にも適しています。

※出典:
日本歯科医師会
https://www.jda.or.jp/park/prevent/index05.html

ハヤシ歯科では、患者様一人ひとりの状態に合わせてフッ素を活用したケアをご提案します。
むし歯が心配な方やフッ素について詳しく知りたい方は、お気軽にご相談ください!


口腔機能検査とは? ― 健康寿命を支える「噛む・飲み込む・話す力」の科学的評価

年齢を重ねても、自分の歯で食事を楽しみ、明瞭な発音で会話を交わし、安全に飲み込む——それは豊かな人生を支える「口腔機能」があってこそ実現するものです。
ハヤシ歯科では、健康寿命の延伸をサポートするための口腔機能検査を積極的にご案内しています。

口腔機能検査とは?
口腔機能検査とは、「噛む・話す・飲み込む」などの口腔機能が適切に働いているかを多角的に評価する検査です。
日本老年歯科医学会では、加齢や疾患に伴って生じる「口腔機能の低下=オーラルフレイル」が全身のフレイル(虚弱化)や認知症リスクの入り口になることを指摘しており、その早期発見と対応が極めて重要とされています。
これらの機能がバランスよく保たれていることが、日常生活の質(QOL)を維持する鍵となります。

※出典:「日本老年歯科医学会」
https://www.gerodontology.jp/committee/001190.shtml

検査の対象となる方
口腔機能検査は、次のような方に特におすすめです:
・最近「食べにくさ」「むせやすさ」「滑舌の低下」などを感じている方
・健康診断で体重減少や筋力低下を指摘された方
・ご自身の将来の健康に備え、「予防的な口腔ケア」を始めたいとお考えの方
・定期的に歯科検診を受けていて、さらに一歩進んだ健康管理を望まれる方

■ 検査によって得られる効果とは?
口腔機能検査の結果に応じて、個別のアプローチによる改善が可能です。
・咀嚼・嚥下訓練により誤嚥性肺炎の予防
・舌圧・唇閉鎖力のトレーニングで、食べこぼし・滑舌の改善
・唾液分泌を促すケアで、ドライマウスや口臭の軽減
・結果をもとにした栄養指導や運動支援との連携により、全身の健康維持へ

*出典:一般社団法人 日本口腔機能学会「口腔機能全般の基礎情報」
https://jsofunctional.jp

ハヤシ歯科では、予防歯科の先進的な取り組みの一環として、口腔機能検査を定期的にご提供しています。
検査後は、結果に基づいた個別の機能回復プログラムをご提案し、専門スタッフが継続的なフォローを行います。

「いま何も困っていない」――その段階からこそ、検査の意義があります。
ご自身の「これからの10年」を守る第一歩として、ぜひ一度ご検討ください。


インプラント治療の「安全性」と「技術革新」:安心して選ぶために知っておくべきこと

インプラント治療は、歯を失った際の機能回復と審美性を両立させる先進的な治療法として広く知られています。しかし、「手術」と聞くと不安を感じる方も多いのではないでしょうか。特に、健康意識の高い方々にとっては、安全性と長期的な成功の両立が最も重要な判断基準になるはずです。
本記事では、インプラント治療の「安全性」と「最新技術」について、信頼性の高い情報をもとにご紹介いたします。
ハヤシ歯科では、学会が推奨する基準に準じ、安心・高品質な治療をご提供しています。

1. インプラント治療とは何か?
インプラント治療は、歯を失った部分に人工の歯根(インプラント体)を顎の骨に埋入し、その上に人工歯を装着する治療法です。天然歯に近い咀嚼力と審美性を実現できるため、ブリッジや入れ歯では満足できない方々に選ばれています。
公益社団法人 日本口腔インプラント学会によると、適切な診断と技術があれば、インプラントの10年生存率は90%を超えるという報告があります。

2. 成功率を高めるための最新技術・材料
インプラント治療において以下の最新技術を採用されています。
● CBCT(三次元画像診断)
コンピュータ断層撮影(CBCT)を活用することで、顎骨の厚みや神経の位置を正確に把握し、最適な埋入位置と角度を事前にシミュレーションします。
● ガイドサージェリー(手術用ガイド)
デジタル技術を用いて設計された手術用ガイドにより、精密で低侵襲なインプラント手術を可能にします。手術時間の短縮や術後の腫れの軽減にも貢献します。
● 高品質チタン素材
インプラント体としては、生体親和性の高い純チタン製で、骨との結合(オッセオインテグレーション)に優れています。世界的にも信頼されるメーカー製品を使用しており、長期的な安定性が期待できます。

3. 長期的な成功には「メンテナンス」が不可欠
インプラントは「埋めたら終わり」の治療ではありません。歯周病と同様に、プラーク(細菌のかたまり)がインプラント周囲に溜まることで、「インプラント周囲炎」という炎症を起こし、最終的にインプラントの脱落につながることもあります。

これにより、治療後も末永く快適にインプラントをご使用いただけます。
インプラント治療は、単なる「歯の修復」ではなく、「生活の質(QOL)」を支える大切な医療行為です。
しっかりとした知識と実績に裏打ちされた医療機関を選ぶことが、治療の成否を左右します。
安全で確かなインプラント治療をご希望の方は、ぜひ一度、ハヤシ歯科までご相談ください。初回カウンセリングにて、詳しくご説明いたします。

【参考文献】
公益社団法人 日本口腔インプラント学会
https://www.shika-implant.org/


むし歯予防コース

この度、ハヤシ歯科では初期むし歯の進行抑制、むし歯の予防を目的に行うむし歯予防コースを始めました。
患者様お一人お一人のお口の状況に合わせて
PMTC、エアフローといった施術を行いより細かい汚れや着色を除去し、最後に歯の表面を覆っているエナメル質の部分に、アプローチするエナメルトリートメントを行います。
これにより、歯の表面はツルツルになり目に見えない小さな傷や溶けてしまったエナメル質を修復して強い歯を目指していきます。
気になる方はぜひスタッフへお声かけ下さい。