ハヤシ歯科レポート

院長アメリカ研修とスタッフ暑気払い

八月も終わりを迎えようとしていますが、まだまだ猛暑が続いていますね。
体調など崩されていませんか?
秋の訪れが待ち遠しいですね。

さて、院長は8/19~23日までアメリカのワシントンに研修に行って参りました!
とてもラッキーなことにプライベートセミナーだったそうですよ!
アメリカの最先端のデジタルワールドを真近で体感され大変刺激を受けられたとのことです。
今後のハヤシ歯科での治療に活かしていきたいと申しておりますので皆様も是非ご期待下さい!

写真はアメリカ研修の様子と、暑気払いで焼肉を食べに行った時のものです。
美味しいお肉を頂きながら楽しい会話に花が咲きました!

皆様もどうぞ水分補給・食事・睡眠などに留意され、毎日を健やかにお過ごしください!







バイオフィルムについて

今回はバイオフィルムについてお話しします。
バイオフィルムとは、細菌の集合がフィルム状に存在するもののことを言います。例えば、お風呂場の排水溝や、キッチンの三角コーナーのヌルヌル。あのヌメリがバイオフィルムです。

細菌は歯磨き後8時間たったころから歯の表面に付着して仲間を増やしていき、そこから48時間後には急速に菌が成長し、72時間後には完全なバイオフィルムとなります。
歯磨きで取り残した汚れはネバネバのバイオフィルムとなり、排水溝のヌメリが強力な洗剤やブラシを使ってゴシゴシしないと取れないのと同じように水などでは簡単に流されません。

口の中にバイオフィルムを放置しているとむし歯や歯周病になり、歯肉が下がり歯を支えている顎の骨まで溶かしてしまいます。そうなると最終的に歯が抜けてしまいます。
さらに、むし歯や歯周病だけでなく誤嚥性肺炎や糖尿病など体全体にも悪影響を起こします。
歯周病の進行を防ぐ為には歯肉からの出血を止め、歯肉の中の汚れ、歯石、バイオフィルムを取り除く必要があります。

そこで一番効果的なのは自宅と歯科医院でのダブルケアです。まず歯科医院でのプロケアでお口の状態をチェックし歯石やバイオフィルムの除去し、フッ素を塗ってむし歯予防することが大切です。その後ご自宅での毎日の歯磨きが重要になってきます。歯と歯の間や歯と歯肉の境目などは磨きにくいので、汚れを取り除く磨き方を当院でしっかり伝授させていただきご自分でも汚れがつきにくい環境を整えれるようサポートいたします。

バイオフィルムは汚れがつき始め状態であれば歯ブラシやしフロスで落とせますがち時間が経ち汚れが塊になると歯科の専用器具でないと取れません。なので歯科医院の定期検診を欠かさず続けていくことが大切です。

バイオフィルムは成熟までに数日かかるため、むし歯を作らないために1日の中で最低1回は丁寧に歯を磨いてしっかりプラークを除去しましょう。

ハヤシ歯科は患者様のより良いお口の健康を作っていけるよう全力でサポートいたします。


ミュータンス菌について

皆様、こんにちは。
今回は、ミュータンス菌についてお話します。

通常、口の中には様々な種類の細菌が数多く住んでいます。この中にはむし歯や歯周病の病原菌も含まれています。特にむし歯の病原菌としては、ミュータンス菌といわれるものがよく知られています。
生まれた時には菌がいませんが小さいときにお母さんや周りの家族から唾液を介して感染します。感染後は菌の数が変化しにくいと言われています。

このミュータンス菌は、私達が食事やおやつなどで摂取する食べ物や飲み物に含まれる糖分を栄養にして増殖し、その際に菌の周りにネバネバの膜のような物質を放出します。これによって歯に強力に付着して、そこでたくさんの細菌の集合体が形成されます。これが増えて歯の表面の白い汚れとなったものが、プラークというものです。

菌の数も個人差があります。人によって口の中にいる細菌の種類は異なりますが、ほとんどの人の口にはむし歯菌が含まれています。このむし歯菌が多い人、そしてむし歯菌が活発に活動しやすいような生活習慣の人はむし歯になりやすくなります。すなわち、歯みがきと食生活とが大きく影響するのです。むし歯ができやすい人は、プラークをうまく除去できない人、そしてプラーク中の細菌の栄養である糖分を頻繁に摂取する人です。つまり、プラークがついたままだと、細菌は増えるばかりで、酸によって歯が溶ける時間が長くなってしまいます。また、頻繁におやつや間食を摂る人は、プラーク中の細菌の活動が盛んになり、酸も多くつくられてしまいます。
自分の口の中にどれぐらいの菌がいるか知ることでむし歯になりやすいのかなりにくいのか、なりやすければどうしたらいいのか対策を立てることができます。

ハヤシ歯科では歯科ドックの中に唾液検査がありミュータンス菌、ラクトバチラス菌(むし歯菌)の検査、唾液の検査ができます。

ご興味がある方はぜひご相談の予約をお待ちしております。


妊婦さんの歯科検診

今回は妊婦さんの歯科検診についてお話します。

妊娠中でも歯科検診を受けることをオススメします。
妊婦さんはホルモンバランスなど身体のさまざまな変化の影響で、口内環境が悪くなりがちです。
また、虫歯菌や歯周病菌が体内に入り込むと、早産などのリスクが高まるとも言われています。

なぜ妊娠中の歯科検診が必要かというと、妊娠するとホルモンバランスの変化やつわりによる歯みがき不足などが原因で、歯肉が腫れやすくなったり、虫歯になりやすい状態になります。

重度の歯周病により、早産・低体重出産の頻度が高まる可能性も報告されており、お母さんのお口の中の健康状態が、生まれてくる赤ちゃんに大きく影響するといわれています。
これからお母さんになる皆さま、できるだけ妊娠 12 週~27 週頃に歯科検診を受けましょう。

また、妊娠中のお口の中の特徴としては、妊娠中はホルモンが急激に増加することで歯周病細菌が増殖しやすくなったり、歯肉の炎症や出血が起こりやすくなります。

※こんな時は要注意!!
【主な症状】
・色が赤くなっている
・ブヨブヨと腫れている
・歯と歯の間の歯茎が丸く腫れている
・歯を磨いた時に出血しやすい
・唾液が粘っこい感じがする
・気分が悪く歯みがきできない
・食事回数が増えて、歯垢が溜まりやすく感じる

上記のような内容が当てはまる方はぜひ一度受診してみてください。

また、「つわりがひどくて歯磨きが辛い」とのことをよく耳にしますが、体調が良い時に無理せず磨ける範囲で磨くことや、歯ブラシを少しヘッドが小さいものにすると磨きやすいかもしれません。

妊娠中に歯科検診を受けることは生まれてくる赤ちゃんのためにも大切な事です。
そして一生ご自身の歯を守って、健康で元気ハツラツにいきましょう。


生涯、何本残したいですか?

皆様いかがお過ごしでしょうか。

人生100年時代、
あなたは生涯、何本の『指』を残したいですか?

「全部残したいに決まってる。」

そう思われた方がほとんどではないでしょうか。

では、あなたは生涯、何本の『歯』を残したいですか?
今回はこんなテーマでお話しをさせていただきたいと思います。

皆様、どうでしょうか?

「入れ歯になってもかまわない」
「20本残したい」
「半分くらい残っていたらいいかな?」

同じ自分の身体でも、指は失うことすら考えたことがないのに
「歯」を残すという意識が日本はまだまだのように感じます。

爪や髪の毛のように切ってもまた生えてくることはなく
歯は一度削れば二度と再生しません。

むし歯や歯周病になるのは当たり前ではありません。
最高の歯科治療は健康な歯を残すことです。
歯医者は歯科医師に会いに(治療に)行く場所ではなく
歯科衛生士に会いに(予防に)行く場所であってほしい。
むし歯も歯周病も初期のうちは自覚症状がありません。
何も症状がない時から歯科に通っていただくことで『予防』の方法を
お伝えすることができます。

「もっと歯を大事にしておけばよかった」と
来院していただいている患者様から言われることがあります。
天然の歯の大切さは失ってから気がついても戻ってこないのです。

”ずっと自分の歯で食事を楽しみたい”
”生涯、自分の歯を残したい”
”ずっと健口でいたい”

痛みが出てから仕事を何度も抜けたり、休んだりして来ていただくよりも
忙しい方こそ通える時に予防で来ていただいた方が時間も管理しやすいです。
一緒に健口を守っていきませんか?