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ハヤシ歯科診療所について
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噛み合わせが姿勢と肩こりに与える影響とは――咬合と全身のつながりを見直す
肩こりや頭痛、そして慢性的な姿勢の乱れに悩まされていませんか?これらの不調の背後に、「噛み合わせ(咬合)」の問題が潜んでいる可能性があります。
私たちはふだん、歯や顎の役割を「食べる」「話す」といった機能に限定しがちですが、実は噛み合わせは全身の筋肉や骨格のバランスと密接に関係しています。
ハヤシ歯科では、このような全身の不調に繋がる噛み合わせの改善を重視した診療を行っています。
噛み合わせの乱れが引き起こす身体への影響
噛み合わせが左右または前後でズレていると、咀嚼のたびに顎の筋肉に偏った負荷がかかり、やがて首や肩、背中の筋肉にも緊張が広がります。
この緊張は、次第に猫背や体の歪み、慢性的な肩こりや頭痛といった形で現れることがあります。
特に40〜70代の方は、加齢に伴う筋力低下や姿勢の変化が重なりやすく、噛み合わせの不調が全身に与える影響が顕著になりやすい世代とも言えます。
※出典:日本訪問歯科協会「噛み合わせと全身状態」
https://www.houmonshika.org/oralcare/c122/
咬合調整で期待できる全身バランスの改善
歯科医院での咬合(こうごう)調整により、顎の正しい位置を取り戻すことで、身体全体の筋肉や関節のバランスが整いやすくなるとされています。
たとえば、無意識のうちに片側で噛む癖がある方や、詰め物・被せ物が合っていない方は、適切な調整を受けることで顎関節の動きが改善され、肩の緊張が和らいだというケースも報告されています。
噛み合わせの改善がQOL(生活の質)を高める
姿勢が整い、肩や首の不快感が軽減されることで、日常生活の快適さや集中力、睡眠の質にも好影響が期待されます。
つまり噛み合わせを見直すことは、単に歯や顎の問題を解決するだけでなく、健康寿命の延伸やQOLの向上にもつながる重要なアプローチなのです。
ハヤシ歯科では、口腔内だけにとどまらず、全身のバランスと調和を意識した診療を行っています。
専門的な検査に基づき、一人ひとりに合わせた咬合調整をご提案し、根本的な体の不調の改善につながるサポートをいたします。
長年悩んでいた肩こりや姿勢の崩れも、「噛み合わせ」という視点からアプローチすることで新たな解決の糸口が見つかるかもしれません。
歯の寿命が、あなたの“健康寿命”を左右する――噛む力と認知機能の深い関係
近年、「歯の寿命」と「健康寿命」との間に深い関連があることが、国内外の研究で次々と明らかになっています。
なかでも注目されているのが、「残存歯数(=現在ある歯の本数)」と認知症や転倒リスクとの関係です。
ハヤシ歯科では、口腔の健康が全身の健康を支えるという視点から、予防・治療の両面で丁寧なサポートを行っています。
本記事では、なぜ「歯」が人生の後半を左右するのか、その科学的根拠とともに解説いたします。
残存歯数と認知症リスクの関連性
日本歯科医師会が公開している研究(※)によれば、残存歯数が多い高齢者ほど、アルツハイマー型認知症の発症リスクが低いことが報告されています。この研究は、厚生労働省の「8020推進財団」のデータに基づき行われたもので、歯を多く残している方は、日常生活動作(ADL)や認知機能の維持が良好であることが示唆されました。
※出典:日本歯科医師会「歯数とアルツハイマー型認知症との関連」
https://www.jda.or.jp/jda/release/detail_148.html
噛むことが、脳を活性化する
私たちが食事の際に「噛む」動作をすることで、咀嚼筋が脳に刺激を与え、血流が促進されることがわかっています。特に、海馬(記憶をつかさどる部位)への刺激が強く、これが認知機能の低下を防ぐ要因と考えられています。
また、硬いものを噛む習慣のある人は、バランス感覚や下肢筋力の維持にもつながり、転倒リスクの軽減にもつながるとされています。つまり、しっかり噛む力を保つことは、認知症のみならず、要介護予防の第一歩とも言えるのです。
義歯でも噛む力を保てば、脳は活性化する
自分の歯が少なくなったとしても、適切な義歯(入れ歯)の使用によって噛む力を維持することは可能です。実際に、義歯を使用している方の方が、未装着の方に比べて認知症リスクが低いという調査結果も報告されています。
大切なのは、「噛む」という行為を失わないこと。そのためには、合わない義歯の使用を避け、定期的な調整や口腔内のチェックを欠かさないことが重要です。
健康寿命を延ばすために、まずは歯の健康から
“人生100年時代”と言われる現代。自立した生活を長く続けるためには、「歯の寿命=健康寿命」という視点が欠かせません。
ハヤシ歯科では、単なる治療にとどまらず、噛む力・飲み込む力・話す力といった、口腔機能の維持を重視したケアを行っています。
ご自身の歯を1本でも多く残し、もし失った場合でも適切に補うことで、心身の健康を支える未来設計が可能です。お気軽にご相談ください。
歯周病は「口の病気」だけではありません——全身疾患との深い関係性とは
健康寿命の延伸が注目される現代、私たちが見落としがちな“全身の健康の入口”があります。
それが「歯ぐき」です。特に歯周病は、単なる口腔トラブルではなく、糖尿病をはじめとするさまざまな全身疾患との関連が科学的に示されている深刻な病気です。
本記事では、歯周病と全身疾患の関係について、最新の研究や厚生労働省、日本臨床歯周病学会の報告を踏まえながら解説いたします。
歯周病と糖尿病の相関関係
歯周病と最も強い関連が報告されている全身疾患が糖尿病です。歯周病は、歯ぐきに慢性的な炎症が起こる疾患ですが、この炎症が血糖コントロールを悪化させることが知られています。
一方、糖尿病になると免疫機能が低下し、歯周病が進行しやすくなることも確認されています。つまり、糖尿病と歯周病は“相互に悪影響を及ぼす”関係にあるのです。
日本臨床歯周病学会の報告によれば、歯周病を治療することでHbA1c(ヘモグロビンA1c)が改善されるケースもあり、歯科治療が糖尿病管理の一環として注目されています。
※出典:日本臨床歯周病学会「歯周病が全身に及ぼす影響」
https://www.jacp.net/perio/effect/
心疾患・脳卒中との関係も明らかに
さらに近年では、歯周病と心血管疾患(心筋梗塞・狭心症など)、脳卒中との関連も数多く報告されています。
歯周病による慢性的な炎症が、血管の内皮細胞にダメージを与え、動脈硬化のリスクを高めると考えられています。
また、歯周病菌やその毒素が血流に入り込み、心臓や脳に影響を及ぼす可能性も指摘されています。
※出典:厚生労働省「歯周病検診マニュアル 2023」
https://www.mhlw.go.jp/content/001253380.pdf
歯ぐきの炎症が「静かに」全身に影響する理由
歯周病の怖さは、その自覚症状の乏しさにあります。初期の段階ではほとんど痛みがなく、出血や口臭、歯ぐきの腫れといったサインも見過ごされがちです。しかし、その裏で炎症性サイトカインという物質が分泌され、全身に拡散しているのです。
この“静かな炎症”は、糖尿病や動脈硬化、さらには認知症との関連まで研究が進められており、「口腔の健康」はそのまま「全身の健康」に直結しているという意識が重要です。
健康長寿の鍵は「歯ぐきケア」にあり
40代以降の多くの方が、軽度〜中等度の歯周病を抱えていると言われています。
しかし適切なセルフケア(正しいブラッシング・デンタルフロスなど)と、歯科医院での定期的なメンテナンスによって、歯周病の進行を抑え、全身の健康リスクを下げることが可能です。
ハヤシ歯科では、単なる歯の治療だけでなく、「健康寿命を支える口腔ケア」の観点から、患者さま一人ひとりに合わせた歯周病予防・治療をご提案しています。
口腔内の健康は、全身の健康にも密接に関わる重要な要素です。特に、健康寿命の延伸を意識される40代から70代の方にとって、歯科疾患のリスクを事前に把握し、適切な予防策を講じることは、非常に意義深いものとなります。
ハヤシ歯科では、患者様一人ひとりに合わせた精度の高い診療を実現するために、「唾液検査」を積極的に取り入れております。今回は、唾液検査の特徴やメリットについて詳しくご案内いたします。
唾液検査とは
唾液検査とは、唾液中に含まれる成分や細菌量を測定し、口腔内のリスク要因を可視化する検査です。専用のツールを使用して短時間で採取・分析が可能で、患者様への負担も少なく、安心して受けていただけます。
検査項目には以下のようなものが含まれます。
・むし歯リスク(細菌の種類・数)
・歯周病リスク(歯周病菌の存在)
・唾液の緩衝能(酸を中和する力)
・唾液分泌量
これらのデータを基に、口腔内の健康状態を科学的に把握し、最適な予防プランを立てることが可能となります。
唾液検査のメリット
1. 口腔リスクを「見える化」
唾液検査により、口腔内に潜むリスク因子が数値として明確に把握できます。目に見えないリスクを客観的に知ることで、ご自身に合った的確なケアを実践できるようになります。
2. パーソナライズされた予防プログラム
ハヤシ歯科では、唾液検査の結果をもとに、患者様一人ひとりに合わせた予防プログラムをご提案しております。むし歯リスクが高い方には、より重点的なケアを。歯周病リスクが高い方には、歯肉にアプローチしたプランを組み立てるなど、個別性の高い予防管理を可能にします。
3. 全身疾患との関連リスクも評価
歯周病は、糖尿病や心疾患、脳卒中など、さまざまな全身疾患と関連性が指摘されています。唾液検査を通じて歯周病リスクを早期に把握し、適切な予防・治療を行うことで、全身の健康を守る一助にもなります。
唾液検査を受けるタイミング
唾液検査は、初診時はもちろん、定期検診の際にも行うことで、経時的なリスク変化を把握することができます。特に以下のような方におすすめです。
・むし歯や歯周病を繰り返している方
・生活習慣に不安がある方
・口臭が気になる方
_矯正治療やインプラント治療を予定されている方
ハヤシ歯科では、唾液検査をはじめとする最新の検査技術を導入し、患者様の口腔内環境の最適化に努めております。
長く健康的な口元を維持するためにも、ぜひ一度ご相談ください。
月・火・水・金・土 | 8:30~14:30 |
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休診日:木曜、日曜、祝日
名古屋市中区 鶴舞の歯医者「ハヤシ歯科診療所」
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