ハヤシ歯科レポート

口腔がんの早期発見と予防で守る健康寿命:定期検診と生活習慣の見直しが鍵

口腔がんは、舌、歯肉、頬粘膜、口蓋(上あご)など、口の中に発生する悪性腫瘍の総称です。初期には自覚症状が少なく、気づかないまま進行してしまうケースも少なくありません。日本では年間約8,000人以上が口腔がんに罹患しており、高齢化の進展とともにそのリスクも高まっています。

※出典:国立がん研究センター「口腔がんについて」
https://www.ncc.go.jp/jp/information/knowledge/oral/001/index.html

ハヤシ歯科では、口腔がんの「早期発見」と「予防」を、健康寿命を守るための重要な取り組みとして位置付け、定期的な専門的チェックの実施を強く推奨しております。



定期検診が口腔がん早期発見の鍵
口腔がんは、早期に発見・治療されれば高い治癒率が期待できる疾患です。しかし、進行がんになると手術による発声・咀嚼・嚥下機能の喪失や、QOL(生活の質)の著しい低下が避けられません。
そのため、特に自覚症状のない段階での「定期検診」が極めて重要です。ハヤシ歯科では、通常の歯科検診に加えて、粘膜や舌、歯肉などの視診・触診を含む口腔がんスクリーニングを実施し、早期病変の発見に努めています。

見逃されやすい初期症状に注意
口腔がんの初期には、痛みを伴わない小さな潰瘍や白斑・赤斑、しこりなどが見られることがありますが、一般の方がそれを「がん」と認識するのは難しいのが現状です。
以下のような症状が2週間以上続く場合には、必ず専門機関での診察を受けることをおすすめします:
・治りにくい口内炎やただれ
・舌や頬のしびれ、違和感
・出血しやすい歯肉や粘膜
・白っぽい斑点(白板症)や赤み(紅板症)
これらは、口腔がんの前がん病変である可能性があるため、早期対応が不可欠です。

口腔がんは、早期に発見すれば高い確率で完治が可能な疾患であり、定期的な歯科検診と生活習慣の見直しが、その鍵を握っています。
特に40代以降の方々は、口腔内のちょっとした変化に気づきにくくなるため、定期的な専門的チェックが重要です。
ハヤシ歯科では、目に見えないリスクと真摯に向き合い、皆さまの健康寿命の延伸をサポートいたします。