- TOP
-
ハヤシ歯科診療所について
ハヤシ歯科診療所について
閉じる -
予防・ケア案内
予防・ケア案内
閉じる -
診療時間
診療時間
閉じる月・火・水・金・土 8:30~14:30 休診日:木曜、日曜、祝日
ご予約・お問合せ
歯周病は「口の病気」だけではありません——全身疾患との深い関係性とは
健康寿命の延伸が注目される現代、私たちが見落としがちな“全身の健康の入口”があります。
それが「歯ぐき」です。特に歯周病は、単なる口腔トラブルではなく、糖尿病をはじめとするさまざまな全身疾患との関連が科学的に示されている深刻な病気です。
本記事では、歯周病と全身疾患の関係について、最新の研究や厚生労働省、日本臨床歯周病学会の報告を踏まえながら解説いたします。
歯周病と糖尿病の相関関係
歯周病と最も強い関連が報告されている全身疾患が糖尿病です。歯周病は、歯ぐきに慢性的な炎症が起こる疾患ですが、この炎症が血糖コントロールを悪化させることが知られています。
一方、糖尿病になると免疫機能が低下し、歯周病が進行しやすくなることも確認されています。つまり、糖尿病と歯周病は“相互に悪影響を及ぼす”関係にあるのです。
日本臨床歯周病学会の報告によれば、歯周病を治療することでHbA1c(ヘモグロビンA1c)が改善されるケースもあり、歯科治療が糖尿病管理の一環として注目されています。
※出典:日本臨床歯周病学会「歯周病が全身に及ぼす影響」
https://www.jacp.net/perio/effect/
心疾患・脳卒中との関係も明らかに
さらに近年では、歯周病と心血管疾患(心筋梗塞・狭心症など)、脳卒中との関連も数多く報告されています。
歯周病による慢性的な炎症が、血管の内皮細胞にダメージを与え、動脈硬化のリスクを高めると考えられています。
また、歯周病菌やその毒素が血流に入り込み、心臓や脳に影響を及ぼす可能性も指摘されています。
※出典:厚生労働省「歯周病検診マニュアル 2023」
https://www.mhlw.go.jp/content/001253380.pdf
歯ぐきの炎症が「静かに」全身に影響する理由
歯周病の怖さは、その自覚症状の乏しさにあります。初期の段階ではほとんど痛みがなく、出血や口臭、歯ぐきの腫れといったサインも見過ごされがちです。しかし、その裏で炎症性サイトカインという物質が分泌され、全身に拡散しているのです。
この“静かな炎症”は、糖尿病や動脈硬化、さらには認知症との関連まで研究が進められており、「口腔の健康」はそのまま「全身の健康」に直結しているという意識が重要です。
健康長寿の鍵は「歯ぐきケア」にあり
40代以降の多くの方が、軽度〜中等度の歯周病を抱えていると言われています。
しかし適切なセルフケア(正しいブラッシング・デンタルフロスなど)と、歯科医院での定期的なメンテナンスによって、歯周病の進行を抑え、全身の健康リスクを下げることが可能です。
ハヤシ歯科では、単なる歯の治療だけでなく、「健康寿命を支える口腔ケア」の観点から、患者さま一人ひとりに合わせた歯周病予防・治療をご提案しています。
月・火・水・金・土 | 8:30~14:30 |
---|
休診日:木曜、日曜、祝日
名古屋市中区 鶴舞の歯医者「ハヤシ歯科診療所」
© HAYASHI dental office