ハヤシ歯科レポート

【歯間ケアの極意】歯間ブラシとデンタルフロスの正しい使い分け

歯と歯の間は、通常の歯ブラシでは十分に磨ききれない箇所であり、プラーク(歯垢)が残りやすい部位です。プラークは、歯周病やむし歯の大きな原因となり、放置すると歯の喪失や全身疾患のリスクを高めます。ハヤシ歯科では、歯間部のケアを日常的に取り入れることで、歯周病予防はもちろん、全身の健康維持にもつながると考えております。

今回は、多くの方が疑問に思われる「歯間ブラシ」と「デンタルフロス」の使い分けについて、専門的な観点からご案内いたします。



歯間ブラシとデンタルフロス、それぞれの役割
・歯間ブラシ:歯周病予防の要
歯間ブラシは、主に歯と歯の間に十分な隙間がある場合や、歯周病によって歯肉が下がった部位に適しています。ブラシの毛が歯間に直接入り込み、効率的にプラークを除去します。特に40代以降は、歯肉退縮により歯間が広がるケースも多いため、歯間ブラシの併用が効果的です。

・デンタルフロス:隙間の狭い箇所に最適
一方、デンタルフロスは、歯間が狭く歯間ブラシが入りにくい部位に適しています。歯と歯の密着した面に沿わせて動かすことで、歯ブラシでは届かないプラークを除去します。特に、むし歯予防にはデンタルフロスの定期的な使用が欠かせません。



正しい使い分けで効果を最大限に
歯間ブラシとデンタルフロスは、どちらか一方ではなく「併用」が理想です。
歯間ブラシで歯肉退縮部位の清掃を行い、デンタルフロスで隙間の狭い部分をケアすることで、より包括的なプラークコントロールが可能となります。
さらに、サイズ選びや使用方法はお一人おひとりの口腔環境によって異なります。ご自身に最適なケア方法を知るためにも、ハヤシ歯科では定期的な歯科検診とカウンセリングをおすすめしております。

歯間ブラシとデンタルフロスの適切な使い分けは、歯周病やむし歯の予防に留まらず、口腔内の健康を長く保つための鍵となります。
ご自宅でのセルフケアをさらに充実させることで、健康的で若々しい口元を維持しましょう。