ハヤシ歯科レポート

厚生局へ届出た施設基準について

当医院は、以下の施設基準等に適合している旨、厚生労働省地方厚生(支)局に届出を行っています。

・医療情報取得加算
当医院では、オンライン資格確認システムを導入しており、マイナンバーカードが健康保険証として利用できます。患者さんの薬剤情報等の診療情報を取得・活用して、質の高い医療提供に努めています。マイナ保険証の利用にご協力ください。

・医療DX推進体制整備加算
当医院では、オンライン資格確認などを活用し、患者さんに質の高い医療を提供するための十分な情報を取得し、診療実施の際に活用しています。

・明細書発行体制等加算
個別の診療報酬の算定項目の分かる明細書を無料で発行しています。
なお、必要のない場合にはお申し出ください。

・歯科技工加算1・2
院内に歯科技工士がおりますので、迅速に義歯(入れ歯)の修理及び軟質材料を用いた義歯内面の適合状態の調整を行います。


正しいブラッシングの方法で生涯の歯を守る

歯の健康は、単なる審美性だけでなく、全身の健康寿命にも大きく関わります。とりわけ40〜70代の方にとっては、「一日でも長く自分の歯で食事を楽しむこと」が生活の質に直結します。歯を失う最大の原因であるう蝕(むし歯)や歯周病の予防 に欠かせないのが、日々のブラッシングです。
しかし、自己流の磨き方では歯垢(プラーク)を十分に除去できず、知らぬ間に病気が進行してしまうことがあります。ここでは、科学的根拠に基づいた正しいブラッシング方法を整理いたします。

1. ブラッシングの基本姿勢
歯ブラシは鉛筆を持つように軽く握り、歯ぐきに対して45度の角度をつけて当てます。力を入れすぎず、小刻みに動かすことで歯と歯ぐきの境目にたまるプラークを効果的に落とすことができます。

2. 部位ごとの磨き分け
・前歯の裏側:歯ブラシを縦にして、毛先を上下に動かすように。
・奥歯のかみ合わせ面:軽く噛む面に毛先を当て、前後に動かします。
・歯と歯の間:歯間ブラシやデンタルフロスを併用することで、通常のブラッシングでは届かない汚れを除去できます。

3. 時間と頻度
理想的なブラッシングは 1回3分、1日2〜3回。とくに就寝前のブラッシングは最も重要です。睡眠中は唾液の分泌量が減少し、細菌が増殖しやすいため、丁寧に磨くことでう蝕や歯周病のリスクを大幅に減らすことができます。

4. 歯ブラシと補助用具の選び方
・歯ブラシ:小さめのヘッドで柔らかめの毛先を推奨。歯ぐきに優しく、細部まで届きやすい設計が理想です。
・電動歯ブラシ:手用ブラシでのブラッシングが難しい方には有効ですが、使用方法を誤ると歯や歯ぐきを傷める可能性もあるため、歯科医の指導を受けると安心です。

※出典:日本歯科医師会「お口の予防とケア」
https://www.jda.or.jp/park/prevent/index08_04.html



ハヤシ歯科では、患者様一人ひとりのお口の状態に合わせて、最適なブラッシング方法や補助用具を丁寧にご案内しております。
また、定期的なプロフェッショナルケアを組み合わせることで、日常のセルフケアでは取りきれないリスクを軽減し、生涯にわたる歯の健康をサポートいたします。


歯磨き粉の選び方が歯を守る|ハヤシ歯科で行った検証結果

毎日何気なく使っている「歯磨き粉」ですが、その選び方ひとつで歯の健康寿命に大きな差が生まれることをご存じでしょうか。
ハヤシ歯科では、歯科医院で取り扱う歯磨き粉と、市販やホテルに備え付けられている歯磨き粉の違いを、アルミホイルを用いた簡易実験で比較しました。

検証方法
1.アルミホイルを検証素材として用意
2.各歯磨き粉を歯ブラシに取り、円を描くように30回ブラッシング
3.アルミホイルの削れ具合を観察

使用した歯磨き粉は以下の通りです。
・PG STOP(歯科専売)
・ブリリアントモア(歯科専売)
・アパガードリナメル(歯科専売)
・ホテル・市販の歯磨き粉

結果
実験の結果、以下のことが確認できました。
市販やホテルの歯磨き粉:アルミホイルを大きく削る → 研磨力が強く、日常的に使用するとエナメル質を摩耗させるリスクがある
ブリリアントモア:わずかに削れが確認できる → 一般的な市販品よりは低刺激だが、若干の研磨性がある
PG STOP、アパガードリナメル:削れがほとんど見られない → 研磨剤を抑え、歯や歯肉にやさしい設計



医学的な考察
歯の表面を覆うエナメル質は一度削れると再生しません。市販品の中には研磨力が強い歯磨き粉があり、長期的に使用することで知覚過敏や歯の摩耗を招くことがあります。
一方で、歯科医院専売の歯磨き粉は知覚過敏対応、歯周病予防など、目的に応じて成分設計されており、安全性と効果のバランスが取れています。
ハヤシ歯科では、患者様の口腔状態や生活習慣に応じて、最適な歯磨き粉をご提案しております。「知覚過敏が気になる」「着色が落ちにくい」「歯周病が心配」といったお悩みに対し、歯科医師・歯科衛生士が専門的な視点から処方を行います。
毎日のブラッシングだからこそ、正しい歯磨き粉を選ぶことが最大の予防歯科につながります。
ぜひ一度、ハヤシ歯科でご自身に合った歯磨き粉を見つけてみてください。


インプラントと歯周病の関係性|長く安心して使うための予防とは

歯を喪失した際、多くの方が考慮される治療のひとつが「インプラント」です。見た目や噛み心地の回復に優れる一方で、天然歯と同様に歯周病に似た病態である「インプラント周囲疾患(Peri-Implant Disease)」のリスクが存在することをご存じでしょうか。
本記事では、高齢の方が安心してインプラント生活を営むために、歯周病との関係や予防のポイントについて解説いたします。

インプラントにも歯周病は起こる
インプラントも天然歯と同様に、チタンやジルコニアなどの人工金属を顎骨に埋入して使用しますが、インプラントと歯茎の間の「ポケット」と呼ばれる隙間の中で、歯周病菌が増殖し、その結果、歯茎に炎症が起き、インプラントの周囲の骨が溶けてしまいます。これが「インプラント周囲疾患」です。
日本臨床歯周病学会の調査では、インプラント治療後3年以上経過した患者のうち、約1割にインプラント周囲疾患が認められたと報告されています。初期段階では自覚症状がほとんど見られず、気づかぬうちに骨の吸収が進行することもありうるため、早期発見・予防が極めて重要です。

なぜインプラントにも周囲炎が生じるのか
インプラント周囲に細菌が増えると、以下のような病態進行が起こり得ます:
・プラーク蓄積により歯茎が炎症を起こし、インプラントを支える骨が吸収
・疼痛などの自覚症状が現れにくく、発見が遅れやすい
・治癒や進行が速く、抜け落ちやすくなる
そのため、インプラントを長く使うためには、治療前のリスク管理と、術後の継続的なケア体制が欠かせません。

※参考文献:日本臨床歯周病学会「インプラント周囲疾患」
https://www.jacp.net/perio/implant/



ハヤシ歯科が実践する予防的アプローチ
当院では、インプラントを安心して長期間ご利用いただくために、以下のような体制を整えています:
・治療前の口腔全体評価:むし歯や天然歯の歯周病状態をまず整えた上でインプラント治療を実施
・外科的環境の最適化:骨補填や歯茎の移植など、清掃性・衛生性を高める治療計画
・セルフケア指導:歯間ブラシ・専門的なブラッシング技術の習得支援
・2〜3ヶ月ごとの専門的クリーニング:PMTCやプロフェッショナルメンテナンスによる細菌管理
・継続的評価:定期リコールにて歯周ポケットや骨吸収の状態をモニタリング

信頼と安心を支えるのは“継続的な予防管理”
インプラントは天然歯と同様に“ケアを怠ればリスクが増大する存在”です。しかし、適切な治療前の準備と定期的なメンテナンス、自己管理を行えば、安心してご利用いただけます。
ハヤシ歯科では、精緻な診査と個別設計されたケアプログラムにより、あなたのインプラントの健康寿命を最大限に延ばすことを目指しております。ご相談やメンテナンスのご希望は、いつでも承っておりますので、どうぞお気軽にご連絡ください。


喫煙がもたらす歯周病リスク|口腔から考える“もう一つの健康寿命”

喫煙は肺や心臓だけでなく、「歯ぐき」や「歯そのもの」にも静かに、しかし確実に悪影響を及ぼします。特に40歳を超えた頃から顕著になってくるのが、歯周病の進行と喫煙の深い関係です。
「毎日歯を磨いているのに、歯ぐきの腫れが引かない」
「歯石除去をしても、再発を繰り返してしまう」
その背景に、喫煙習慣が“見えないリスク因子”として作用していることは、決して少なくありません。本記事では、ハヤシ歯科の視点から、喫煙と歯周病の関係性について医学的根拠に基づき解説いたします。

喫煙が歯周組織に与える影響とは
歯周病は、歯の周囲にある歯肉や骨が徐々に破壊されていく病気であり、放置すると歯の喪失に至る重大な疾患です。そして、喫煙者は非喫煙者と比較して2〜7倍も歯周病リスクが高まることが、複数の研究で明らかになっています。
その主なメカニズムは以下の通りです:
① 免疫機能の低下
喫煙は白血球の機能を抑制し、歯周病原菌に対する防御反応を弱めます。これにより、歯周病が進行しやすくなります。
② 血流の減少
ニコチンなどの作用により歯肉の毛細血管が収縮し、歯ぐきへの血流が低下します。結果として、炎症が起きていても“見た目”には赤くならず、自覚症状が遅れることがあります。
③ 傷の治癒遅延
喫煙者は外科処置やスケーリング後の治癒が遅く、同じ治療でも効果が出にくい傾向があります。
④ バイオフィルムの形成促進
喫煙はプラーク中の病原性菌の増殖を促進し、より攻撃的な細菌環境をつくります。

※参考文献:
・厚生労働省「喫煙と歯周病の関係」
https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/teeth/h-03-011
・日本臨床歯周病学会「歯周病と煙草の関係」
https://www.jacp.net/perio/cigarette/



喫煙者は“歯科の予防”を最優先すべき理由
ハヤシ歯科では、喫煙歴がある患者様に対して、歯周病リスクを十分に考慮した特別な予防プログラムをご提案しています。

具体的には:
・唾液検査・歯周ポケット検査の頻度を増やす
・歯周病原菌の除菌やPMTC(機械的クリーニング)の徹底
・出血が見えにくい“サイレントタイプ歯周炎”への注意喚起
・禁煙支援に関する情報提供とご相談対応
喫煙者の歯周病は「発見しにくく、治りにくい」という特徴があり、ご自身では気づかないうちに深刻な状態へと進行している可能性があります。
ハヤシ歯科では、喫煙習慣を持つ患者様にも寄り添いながら、精密な検査・専門的クリーニング・生活習慣への助言を通じて、歯と全身の健康を支えてまいります。