ハヤシ歯科レポート

歯ぐきから始まる全身ケア:歯周病があなたの体に与える影響とは?

「歯周病」と聞くと口の中の病気と思われがちですが、実は全身の健康にも深く関わっています。
この記事では、歯周病の基礎知識から体への影響、予防の大切さについてわかりやすくお伝えします。

歯周病ってどんな病気?
歯周病は、歯と歯ぐきを支える組織が細菌感染によりダメージを受ける病気です。
初期段階は「歯肉炎」と呼ばれ、歯ぐきが腫れたり出血したりする状態。進行すると「歯周炎」になり、歯を支える骨が溶けて歯が抜け落ちることもあります。

歯周病の主な原因
・歯磨き不足によるプラーク(歯垢)の蓄積
・喫煙や過度な飲酒
・ストレスや免疫力の低下
など

歯周病と体の関係
歯周病が進行すると、歯ぐきの中で炎症が起こり、細菌や炎症物質が血流を通じて全身に広がることがあります。これが全身の健康に悪影響を及ぼす原因です。

①心血管疾患
歯周病による炎症物質が血管に影響を与え、心筋梗塞や動脈硬化のリスクを高めると言われています。

②糖尿病
糖尿病の方は歯周病になりやすい一方、歯周病が糖尿病を悪化させることもあります。

③早産・低体重児出産
妊娠中の女性が歯周病になると、早産や低体重児の出産リスクが高まる可能性があります。
これらの病気との関連を防ぐためにも、歯周病予防は非常に重要です。

歯周病を防ぐための5つのポイント

1. 正しいブラッシングを習慣化する
毎日の歯磨きが歯周病予防の基本です。歯と歯ぐきの境目を意識して、優しく丁寧に磨きましょう。力を入れすぎると歯ぐきを傷つけてしまうので注意が必要です。

2. デンタルフロスや歯間ブラシを使う
歯ブラシだけでは届かない部分の汚れをしっかり取るため、フロスや歯間ブラシを使いましょう。慣れると簡単で、効果的にプラークを除去できます。

3. 定期的に歯科医院でクリーニングを受ける
ハヤシ歯科では、定期検診とクリーニングを推奨しています。
プロによるケアで、日常のブラッシングでは取り切れない汚れを取り除きましょう。

4. 生活習慣を見直す
喫煙や不規則な食生活は歯周病のリスクを高めます。栄養バランスの良い食事や十分な睡眠を心がけましょう。

5. ストレスをためない
ストレスが溜まると免疫力が低下し、歯周病が進行しやすくなります。リラックスする時間を作り、心身の健康を大切にしましょう。

歯周病予防のための注意点

・自己判断でケアを止めない
症状が軽くなったように見えても、歯周病が完全に治ったとは限りません。専門家の指導のもとでケアを続けましょう。

・市販のケア商品に頼りすぎない
歯周病予防用の歯磨き粉なども効果的ですが、それだけで完璧に防げるわけではありません。基本のブラッシングと歯科でのケアを重視しましょう。

歯周病は「予防」が何より大切な病気です。日々のケアに少し意識を向けるだけで、大きなトラブルを防ぐことができます。
ハヤシ歯科では、患者様一人ひとりに合わせたアドバイスやケアをご提案しています。気になることがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。